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第2話 デンマーク人エスペランチストと大本・人類愛善会の意外な関係 ◇2010.5◇

平成22年の節分後から5月の初めまで、亀岡市天恩郷の大本・人類愛善会の本部にデンマークからマティアス・ダルモス氏が滞在していました。大本の高校生講座でエスペラントの授業を担当していた、かなりハンサムな、今で言うイケメンのエスペランチストです。
 エスペラント以外にも、母語であるデンマーク語は当然のこと、英語、スウェーデン語、ノルウェー語、ポルトガル語を操る語学の秀才。ギターやバイオリンを弾きこなす自称音楽家でもあります。そんな多才な彼は、デンマークのコペンハーゲン大学で日本語を勉強中の学生(とは言え、すでに27歳。平成22年5月現在)。今回の天恩郷滞在は、エスペラントを教えるためだけでなく、自身の日本語学習のための滞在ともなりました。
 彼が天恩郷に滞在するのは2度目。2年前、とある日本のエスペランチストを訪ねてやってきたのが日本に来た最初。その折、「大本・人類愛善会に行くと良いですよ」とたまたま勧められ、天恩郷への初来苑となりました。
 実はこの折、彼は大変興味深い歴史的事実を知ることとなります。というのも、マティアス・ダルモス氏はマルティヌス学会の信奉者なのです。マルティヌス学会といっても、何のことか分からないかもしれません。マルティヌス学会というのは、デンマークが生んだ賢人マルティヌス師(1890~1981)の思想を紹介している団体です。マルティヌス学会は宗教ではありませんが、師の思想はいかにも宗教的で、大本の教えと共通している点がかなりあります。霊魂の存在も認めていますし、輪廻転生もあるとしています。いわゆる地獄や天国も存在しているとのこと。また、将来的には民主主義に基づいた世界政府が設立され、すべての国々が武装解除し、かわって世界警察が配備されるなど、出口王仁三郎人類愛善会初代総裁が予言した理想的な未来世界「みろくの世」の姿と大変似た未来世界像を有しています。それに加え、エスペラントにも好意的。さらに、大本・人類愛善会と同様、臓器移植は好ましくないと考えています。
 実は、マルティヌス学会と大本・人類愛善会は以前から交流がありました。マルティヌス師在世中、何度か大本・人類愛善会からマルティヌス師を訪ねています。最初に師を訪問したのは昭和32(1957)年のこと。昭和40(1965)年には、マルティヌス学会幹部でエスペランチストのイブ・シュライシェル氏が東京で開かれた世界エスペラント大会後、大本・人類愛善会の本部を訪問。出口直日人類愛善会三代総裁にマルティヌス師からの贈り物として太陽神の神像を贈っています。2年後の昭和42(1967)年には、今度は出口直日人類愛善会三代総裁の夫である出口日出麿師ご染筆の扇がマルティヌス師77歳の誕生日に大本・人類愛善会から直接届けられています。マルティヌス師昇天後、最近では、平成8(1996)年と平成12(2000)年に、マルティヌス学会の方が天恩郷を訪問しています。
 たまたま勧められて亀岡・天恩郷に滞在することになったマティアス・ダルモス氏、まさかそこで、大本・人類愛善会とマルティヌス学会との友好関係について知ることになろうとは…。偶然は無いと言われているはいえ、大変興味深い。神縁による引き合わせだったのでしょう。今回2度目の天恩郷滞在ということで、イブ・シュライシェル氏が日本滞在中に書き記した日記のコピーを持参してくれました。デンマーク語で書かれていますが、大変貴重な資料です。
 なお、平成23(2011)年、第96回世界エスペラント大会はデンマークの首都コペンハーゲンで開催されることになっています。彼との再会が楽しみです。

(「人類愛善新聞」編集者 奥脇俊臣)


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