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 特集

第1話 名参謀 秋山真之、大本を訪ねる  ◇2010.4◇

出口王仁三郎人類愛善会初代総裁と司馬遼太郎

平成22年の11・12月に、NHKテレビドラマ「坂の上の雲」第1部の放映がありました。このNHKの大型番組は1回1時間半、全13回を3年かけて放映する予定になっていて、第2部が平成23年の年末に、そして平成24年に第3部が放映される予定になっています。「坂の上の雲」は明治という時代に、少年のような希望を持って国の近代化に取り組み、日露戦争を戦った若者たちの物語で、原作は司馬遼太郎の同名小説です。
 司馬遼太郎は歴史小説家として大変有名で、数多くの著名な作品を残しています。全体的には、戦国・幕末・明治を扱った作品が多く、私の周りにもファンが相当います。
 実は、とある人類愛善会会員が司馬遼太郎に直接お会いしたことがあります。その折、大胆にも「出口王仁三郎人類愛善会初代総裁の伝記を書きませんか?」と尋ねたそうです。そうすると司馬遼太郎は「(出口王仁三郎初代総裁の人物が大きすぎて)私には書けません」とおっしゃられたとか。様々な人物に焦点をあてて歴史小説を書き上げてきた司馬遼太郎ですが、出口王仁三郎初代総裁についても関心を持っていたのです。それにしても、司馬遼太郎をもってしても伝記を書けないと言わせてしまうとは、出口王仁三郎初代総裁の偉大さがこれをもってしても分かると思います。


 大本開祖・出口なお刀自の沓島籠りと日本海海戦

「坂の上の雲」の主人公と言えば、本木雅弘が演じる秋山真之です。秋山は慶応4(1868)年、愛媛で生まれ、後に海軍軍人となった希代の作戦家です。明治38(1905)年、日露戦争における日本海海戦にて、バルチック艦隊を東郷平八郎連合艦隊司令長官とともに丁字戦法で撃破。出撃の際、連合艦隊は「天気晴朗ナレドモ浪高シ」と大本営に打電しますが、その文章を考えた名文家としても知られています。
 バルチック艦隊撃破の前、秋山は不思議な夢を見ています。敵艦隊がどの海峡を通るか、夢で見ていたのです。それが、正夢だったのです。この年、日露戦争の真最中で日本全体が騒然としている中、大本開祖の出口なお刀自は京都府の舞鶴沖にある沓島という島に籠もり、平和祈願をします。沓島籠りから帰った2日後の5月27日、この日本海海戦における劇的な日本の勝利がうまれました。


 秋山真之の来綾

その秋山真之ですが、実は晩年に大本を訪れています。大正5(1916)年夏に初参綾、同年12月、翌年6月にも来綾していたようです。きっかけは大本が当時出していた機関誌を見て。入信までしたかどうかは定かではありませんが、不思議な夢見の体験などから宗教は秋山真之にとって身近なものであったようです。しかし、大本訪問後、間もない大正7(1918)年2月4日に、49歳という若さで逝去。名参謀の早逝を誰もが残念に思ったことでしょう。
 それにしても秋山真之と出口なお刀自や出口王仁三郎人類愛善会初代総裁が当時どのような会話を交わしていたのか、想像しただけでも興味が湧きます。

(「人類愛善新聞」編集者 奥脇俊臣)


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