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 主張 Opinio

▣ 一つの世界を目指して ▣ これからの人類愛善運動

(2011年冬号)

 1925(大正14)年、出口王仁三郎初代総裁が人類愛善会を創立して86年が過ぎた。
 創立の主旨には「われよし・つよいものがちの世」は行き詰まり破滅するしかないとして、「人類愛善」「万教同根」を掲げ地上天国建設を目指された。
 しかし、その後悲惨な世界大戦を経験したにもかかわらず、人類はいまだに「われよし・つよいものがち」から脱却できないでいる。
 大量破壊兵器の開発は止まず、核拡散の危険も依然として大きい。食糧や水、エネルギー資源などの寡占化が進み、貧富の差は拡大した。貧困は民衆の生存を脅し、そのことが、自暴自棄のテロを誘発している。
 何よりも産業革命以来の化石燃料依存型文明が大気中の二酸化炭素を急増させ、地球温暖化による海面上昇、暴風、洪水など、人群万類にさまざまな危機を高めている。
 このままでは神のご警告どおり、「人だねも無くなる世」が到来する。
 「人類愛善」「万教同根」は地上天国建設の合言葉であると同時に、いまや破滅を避けるため緊急に求められる「社会大転換」のキーワードである。人類愛善会はこのキーワードを具体化した「一つの神、一つの世界、一つの言葉」を中心に、生命倫理、食・農・環境問題などの諸課題に取り組んでいる。
 「一つの神」とは、呼称は変わっても、天地を主宰される至高のご存在は一つということ。この思想を多くの宗教者と共有する努力を更に重ね、国内外の宗教協力に寄与したい。
 「一つの世界」は、世界連邦推進である。1949年、大本は戦後の平和運動の柱としてこの運動に取り組むため人類愛善会を再発足させ、綾部市を第一号とする世界連邦都市宣言活動をはじめ、世界連邦実現に向け積極的に取り組んできた。そして、2005年、日本の世界連邦主義者の悲願であった「世界連邦の実現を求める」国会決議が衆議院において成立した。
 最近の世界連邦運動は、安保理拡大などの国連改革、国際刑事裁判所の充実強化、国際連帯税の導入など、いよいよ具体化の時期を迎えている。
 日本の世界連邦運動協会や国会委員会、宗教委員会、宣言自治体協議会で構成する世界連邦推進協議会は、2006年の第1回から始めて2010年秋には第4回目の「世界連邦実現に関する政策提言」を日本政府に提出した。
 「一つの言葉」はエスペラントの普及を目指す。人々が自分の母国語のほかに、国際共通語エスペラントを使用することで、全世界の人たちと民族・宗教・文化の違いを超えた交流を可能にするものである。
 昨年、大本・人類愛善会はブラジルにおいて海外初の大本エスペラント歌祭を執行した。今後、日本の伝統文化にもとづいた平和の祭典を、平和の言語エスペラントにより中東の地エルサレムにおいて実現する諸準備を進めたい。
 人類愛善会は、本年も「一つの神、一つの世界、一つの言葉」を合言葉に活動していきたい。


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