トップページ海外ニュース国内ニュース宗教協力世界連邦エスペラント
農・食・環境いのちを守る暮らし・文化連載・特集主張ゲストブック

 主張 Opinio

▣ 変わる国際情勢 ▣ 人類愛善運動の輪を世界に

(2010年冬号)

  人類愛善会は、出口王仁三郎初代総裁が1925(大14)年に創立して以来、「一つの神、一つの世界、一つの言葉」を理念に、アジアに基礎を置き宗教協力、世界連邦運動、エスペラント運動を三位一体的に推進してきた。
 国内では「生命の尊厳」を守ろうと食・農・環境、生命倫理問題にも取り組んでいる。これら活動の基本は今後も変わらない。中でも、恒久平和のため戦争を不可能にする世界連邦実現をめざす活動は主要である。
 昨年12月1日、、ポルトガルの首都リスボンでEUの新しい基本条約〝リスボン条約〟の発効記念祝典があった。
 EU加盟各国首脳が「欧州新時代」の幕開けを宣言、ファンロンパウEU大統領は「新体制EUが一致して地球規模の課題解決に努力する」と決意を表明した。地域統合を通じて進む世界連邦実現への大きな一歩である。
 日本国内では、人類愛善会員の主導的活動により、地方自治体に「世界連邦都市宣言運動」が広がった。1950(昭25)年には、綾部市が第1号の宣言、その後、宣言自治体の数は350に達した。
 世界に例を見ない草の根の世界連邦運動と称された。この間、日本国会委員会、宣言自治体全国協議会、全国婦人協議会、日本宗教委員会が結成され、運動は目覚ましく発展した。
 2005(平17)年には世界初の世界連邦国会決議が採択され、「世界連邦実現への道の探究など最大限の努力をすべきである」と政府に求めた。
 ところが、市町村合併の進展に伴い宣言都市が消失するケースが出て、世界連邦宣言自治体全国協議会に加盟する自治体が減少。運動参加者の高齢化と情熱の希薄化も危ぐされる。
 しかし、今起こっている地球温暖化などの環境問題、資源や食糧の偏在、貧困とテロ、疾病の蔓延などは、国を超え、人類社会全体を覆う問題で、世界連邦的発想での対処策が、今ほど現実的に感じられ、求められる時代はなかった。
 将来の世界連邦機能の一翼を担う、新しい構想も浮上した。既にヨーロッパで採用されている航空券税の考え方を取り入れ、化石燃料使用や武器取引等に適用する国際連帯税を徴収し、財政基盤にする案だ。国際連帯税については、若手研究者を含めた政府機関での検討が日本でも始まった。
 人類愛善会は、こうした時代の変化の中、創立の原点に返り今年度も様々な活動に取り組む。海外では、アジア・中東の友好拠点を中心に愛善運動の輪を広げ、モンゴル、韓国、中国、インド、スリランカ、ブラジル等とエスペラントを通じて連携を深めたい。
 国内では、とくに生命の尊厳を守る観点から「脳死は人の死ではない」ことを広く社会に訴え、ノン・ドナーカードの全国配布を実施する。地球環境を守る広葉樹の植林活動にも参加したい。 世界連邦運動では、会員相互の研修を一層深め、政権交代後の国会議員に運動参加を、地方自治体関係者には世界連邦宣言の再認識を働き掛けたい。


ページトップへ
Copy Right: Jinruiaizen Shinbun