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 主張 Opinio

▣ 国際問題と国連の限界 ▣ 世界連邦で真の世界平和を

(2009年夏号

昨今の北朝鮮問題や金融危機だけでなく、環境汚染、疾病流行、民族紛争、気候変動、食糧・水・資源・エネルギー不足など、一国では解決できない課題が続発し、国境を越えた共通の取り組みが求められるようになった。

国連とその関連機構は、世界の安全、文化や福祉に大きく貢献してきた。しかし、構想段階では想定外だった核兵器が出現し、加盟国数が設立当初の3倍を越えても、国連は加盟国の主権尊重、内政不干渉が原則で、加入・脱退も自由。安全保障理事会は拒否権を持つ5大国の1つでも反対すれば何も決定できない。総会決議はあっても「勧告」の効力しかないのが現実だ。

これでは、世界が直面する平和や安全を守る組織としては機能不全といわれても仕方がない。国連の機構改革、機能強化が世界平和の確立に緊急不可欠となっている。

本年4月、オバマ米大統領がチェコのプラハで画期的演説をした。「米国は唯一の核兵器使用国として、核兵器廃絶のため行動する道義的責任がある」と。日本の衆議院は2005年8月、「戦後60年決議」を採択。「政府は、唯一の被爆国として、世界連邦実現への道の探求など持続可能な人類共生の未来を開くために、最大限の努力をすべきである」と宣言した。

出口王仁三郎人類愛善会初代総裁は、世界平和を阻害する有形無形の2大障壁に触れ、有形の最大のものは対外的戦備(警察的武備は別)と国家的領土の閉鎖。無形の最大のものは国民・民族間の敵がい心、また宗教団と宗教団との敵がい心。そして「障壁を作る唯一の根源は自己心と自我心である」とし、障壁を取り除くには、無形の障壁から始めなければならないと指摘している。

日本は唯一の被爆国として核兵器廃絶のため米国と協働するとともに、国連改革と世界連邦建設の具体的行動を、率先して世界に示す時である。

無形の障壁である国民・人種・宗教間の敵がい心を取り除くのは、教育・芸術・哲学・宗教の役割であり、人類愛善会が創立以来努力してきた分野である。

対外的戦備や国家的領土の閉鎖を取り除くためには、国家の意思表示が必要である。今こそ、日本は平和憲法の精神を世界に向けて高く掲げなければならない。保有戦力バランス論に終始し、専ら自衛力強化を目指すのでは、近隣アジア諸国の疑心暗鬼を増すばかりだ。まして「核武装」など論外である。

今後は〝世界連邦実現の暁には、日本の自衛隊は世界連邦警察軍に編入する〟旨を明示する憲法改正の覚悟を示すことさえ必要になろう。

ヨーロッパのEU加盟国が27になり、アフリカのAU加盟国も53を数える。地域的な協力体制が世界各地に生まれ、さらに進んで世界連邦体制の構築も必要との認識は強まりつつある。

世界は益々狭くなる。大国のエゴが通用した時代は過ぎ去った。日本は、世界の国々とともに手を携え、恒久平和の基礎となる世界連邦建設の果敢なリーダーでありたい。


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