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 主張 Opinio

▣ 国内運動に取り組む ▣ 創立の原点に戻り活動を

(2008年3月号)

 出口王仁三郎初代総裁が人類愛善会を創立した1925年(大正14年)当時、第1次世界大戦後の世界は思想的、経済的混乱が続き、人類文明と世界の将来に対する不安が、ヨーロッパから世界に広がっていた。 一方、アジア、アフリカ、中東などは欧米列強国家の植民地となり苦しんでいた。

 そんな時代に初代総裁は世界平和実現のためには、有形・無形の障壁を除去することが必要であると主張。最大の有形の障壁が国境の閉鎖と軍備(警察的武備は別)であり、最大の無形の障壁は、人種・民族間の敵がい心、宗教と宗教との敵がい心であるとした。

 その上で、まず無形の障壁から除去しなければならず、アジアを基礎においてそれを実行しなければならないと主張した。

 1930年代、初代総裁の主張は国や民族の違いを超えて賛同を集め、人類愛善運動はまたたく間にアジアをはじめヨーロッパ諸国にも拡大。紅卍字会(中国)、普天教(朝鮮)、カオダイ教(ベトナム)、白色連盟(ブルガリア)、バハイ教など、同じ志を持つ新精神運動諸団体とも提携、交流した。しかし、1935年、時の政府の大弾圧で中断を余儀なくされた。運動は第2次世界大戦後に復活、今日まで継続発展しているが、人類愛善会創立趣旨は次のようにうたっている。

 『本会は人類愛善の大義を発揚し、全人類の親睦融和を来し、永遠に幸福と歓喜に充てる光明世界を実現するため、最善の力をつくさんことを期するものである。そもそも人類は、本来兄弟同胞であり、一心同体である。この本義に立ち返らんとすることは、万人霊性深奥の要求であり、また、人類最高の理想である。しかるに近年世態急転して世道日に暗く、人心月に荒びてその帰趨真に憂うべく、恐るべきものがる。かくの如くにして進まんには、世界の前途は思いしらるるのである。されば吾等はこの際躍進して、あるいは人種、あるいは国家、あるいは宗教等あらゆる障壁を超越して、人類愛善の大義にめざめ、この厄難より脱し、更に進んで地上永遠の光明世界を建設しなければならぬ』

 言葉は古いが、その内容はそのまま現代に通じ、未来社会の指標でもある。

 海外では、いよいよ本年6月、「人類愛善会モンゴルセンタービル」が竣工。これを機に、日・モ・中・韓・インドのエスペラント運動や、世界連邦運動に対する協力態勢を構築しながら、アジアにおける人類愛善運動は大きく進展することになろう。

 一方、国内運動にも一層努力すべき時が来ている。だれでも参加できる身近な省エネ、環境美化活動、正食活動のほか、各地の「宗教懇話会」「世界連邦運動協会支部」「エスペラント会」への参加など、各地域の特性を生かした活動を活発にしていかなければならない。

 命の尊厳を守る脳死臓器移植反対や死刑廃止について各地域からも発言していきたい。こうした国内の人類愛善運動充実が海外の運動の大きな支えになる。

 4月中旬、大本東京本部ビルの完成を祝い、『東京大本歌祭り』が開催される。宗教界や中東各国の大使なども来場される予定だ。国内外に人類愛善運動がいよいよ充実発展することを期し、「創立主旨」の精神に帰り、勇往邁進したい。


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