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 主張 Opinio

▣ エルサレム・エス語歌祭に向け ▣ 更なるエスペラント学習を

(2008年2月号)

 国連は今年を「国際言語年」と定めている。言語の多様性に価値を見い出すこの提唱を歓迎したい。なぜなら、世界には約3千の言語が存在するが、残念ながら少数派の民族語は、強力な経済力や政治力を持つ大国の言語に押され、年々失われつつあるのが現状だからだ。

 昨年は、国際共通語・エスペラントが誕生して120周年を迎えた。エスペラントは各国民が母語とする民族語以外に、一つの中立的な共通言語を持つことで、人類のコミュニケーションを円滑にし、同じ〝人類人〟としての一体感を共有することで、世界平和の実現に大いに役立つとの思想から生まれた計画言語である。

 エスペラント使用者(エスペランティスト)の数は、世界で約100万人。エスペラントもまだ少数派の言語だが、人類愛の精神に支えられ、滅びることなく一世紀以上も使用されてきた事実は、それが立派に言語として成り立ち、人類社会に有用であることを証明している。

 その記念すべき昨年、第92回世界エスペラント大会が、8月に横浜市で開かれ、直後には京都の綾部・亀岡両市に13カ国74人のエスペランティストが集い、国際友好行事「Bonvenon al Oomoto en 2007! (「2007年、ようこそ大本へ!)」(主催=大本・人類愛善会・エスペラント普及会)が開催された。

 最終日には、大本長生殿能舞台で「大本エスペラント歌祭」が厳粛、盛大に執行された。歌祭は出口王仁三郎師(人類愛善会初代総裁)が、昭和10年に復活させた日本伝統の神事で、神前に和歌を献じ、世界平和を祈る。作歌、朗詠をはじめ、この神事がすべてエスペラントで行われたのは、今回が初めてだった。

 このエスペラント歌祭は、思いがけず国外で反響を呼んだ。イスラエルのアムリ・ワンデル氏(前・世界エスペラント協会学術担当理事、エルサレム・ヘブライ大学天体物理学教授)は、エスペラントによる平和の神事に深く感動。  さらに、出口紅総裁の「わが願ひエスペラントの歌祭人類同胞こぞりてエルサレムの野に」(2004年8月6日「大本歌祭」)との献歌に込められた思いに、強く共鳴したという。

 同氏は帰国後、イスラエルエスペラント連盟(IEL)内で協議の結果、「第8回イスラエル共通エスペラント週末セミナー」(昨年12月14日〜15日・エルサレム市)のメインテーマに「大本(人類愛善会)とその諸活動」を掲げ、吾郷孝志エスペラント普及会専務理事を講師に迎えた。

 エルサレムは世界の三大一神教であるユダヤ教、キリスト教、イスラムの聖地で、数千年の歴史を持ち、世界中の巡礼者であふれる。しかし、この聖都の領有をめぐるイスラエル・パレスチナ間の対立、紛争は今日もなお深刻で、中東地域のみならず、世界の平和と安定に大きな陰を落としている。

 週末セミナーには過去最高の4カ国・64人が参集。IELはエルサレムでの「大本エスペラント歌祭」の実現に対して、可能な限りの協力を表明した。

 平和の神事・大本歌祭が近い将来、世界平和への鍵を握るエルサレムで、パレスチナ側も含め、各界の理解と協力の下、盛大に執行されるためにも、人類愛善会員はさらにエスペラント学習に励みたい。


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