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 主張 Opinio

▣ 「アジアの時代」を創る ▣ すべてを生かす東洋的発想で

(2008年1月号

 いま、環境問題への意識の高まりから、科学技術や私たちの暮らしのあり方が再び問われている。

 「21世紀はアジアの時代」といわれる。中国、インドの経済発展はめざましく、日本、韓国、中国、そしてASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国などを含めると世界最大級の経済圏となる。今やこの地域抜きに世界経済は成り立たない。

 しかし、経済発展や経済関係の強化だけでは、本当の意味でのアジアの時代は実現できない。この地域では、環境破壊や地球温暖化など、経済発展の負の側面が国境を越えて広がり、心のつながりを伴った相互協力がなければ、それらを解決できないからだ。

 昨年、バングラデシュでは度重なる洪水と、サイクロンの襲来でおびただしい数の人命が失われた。人類愛善会はバングラデシュ分会に義援金を送り、被害者への救援活動を行った。

 同国の自然災害のひん発の背景には、環境破壊や地球温暖化があり、その原因は日本を含めた先進国や、インド、中国などの途上国が排出する温室効果ガスの影響などがある。工業が未発達でそうしたガスをほとんど排出しない、バングラデシュなどの最貧国が、他国の発展のあおりを受けて苦しんでいる。

 「勝ち組か負け組か」という二者択一的な経済至上主義の発想では、アジアにも世界にも真の平和は来ないのである。

 出口王仁三郎人類愛善会初代総裁は、「アジアは世界平和を樹立する上できわめて重要な地域である。世界不安の問題解決にもアジアというものを基礎に置いて考えなかったならば到底できない」と述べ、アジアの精神的統合、道義的な統一の必要性を説いた。その考え方は、〝すべてを包容し生かす〟東洋的発想に立つものである。

 人類愛善会が「宗際化運動」「世界連邦運動」「エスペラント運動」を三つの柱として活動しているのも、その理念から、異なる宗教・文化などのすべてを生かすためにほかならない。  愛善会がエスペラントを通して推し進めている日本・韓国・中国の交流は、相互理解とお互いの尊敬を深めつつある。また、世界連邦運動がきっかけで南アジアに分会が設立され、さまざまな形で地域社会に貢献をしている。

 さらに本年6月9日にはモンゴルの首都ウランバートルに「人類愛善会モンゴルセンタービル」がアジアにおける人類愛善運動の拠点として完成する。

 日本から中近東までの広い地域がアジアであり、世界の主な宗教のすべてがアジアで生まれ、今も人類社会に大きな影響を与えている。したがって、この地域の宗教・民族の相互理解と共存、協力が世界平和の実現には欠かせない。

 人類愛善会は「人類愛善・万教同根」の旗印のもと、モンゴルを拠点に、遠くアジアの西の果て、世界の聖地・エルサレムまでを包含した、心のつながりや協力のネットワーク構築を目指している。

 また、近い将来、中東紛争の渦中にあり、世界平和実現の鍵を握るといわれるエルサレムで、平和の祭典「大本歌祭」をエスペラントで開催することを計画。関係者への働きかけを進めている。

 人類愛善運動の流れは今、初代総裁の目指した理想実現に向け世界大に動き出している。今年もその流れをいっそう加速させたい。(2008年1月号


 

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