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モンゴルの遊牧文化を守る

家畜用避寒サイロの第1号が完成

人類愛善会モンゴルセンター

モンゴル政府公認NGO・人類愛善会モンゴルセンターの事業の一つに、同国の伝統文化の保護活動がある。その一環としてこのほど、第1号となる家畜用の避寒サイロを、首都ウランバートルから西に100キロほど離れた、中央県アルタンボラグ村に完成させた。

サイロ
草原に完成した家畜の避寒用サイロ
リボンをつけた羊
お祝いのリボンをつけてもらった羊たち

世界規模の異常気象の影響で、近年異常な寒波がモンゴルを襲い、草原で放牧されている家畜がその寒さで死ぬという事態がたびたび発生。その結果、家畜を失った遊牧民が遊牧生活を断念し草原を捨て、新たな生活の糧を求めて首都ウランバートルに移住するが仕事に恵まれず、貧困の中で家庭崩壊や育児放棄が起こるなどの悲劇が起こっている。

草原の草を家畜が食べて育ち、その家畜の肉や乳を主な食糧とする遊牧は、太古からモンゴル社会を根底から支えてきた。この形は現在も変わらず、「遊牧が滅びる時は、モンゴという国が滅びる時です」と、モンゴルセンターのスタッフは語っている。

避寒サイロは、寒波に襲われた時に、家畜が一時的に退避できる畜舎。遊牧民に希望を与え、遊牧文化の保護に少しでも役に立てばと、モンゴルセンターは建設事業に着手。その第1号となるサイロの開所式が、6月10日、現地で行われた。

開所式は、モンゴルセンタービルの完成式典に参加した、人類愛善会の訪問団一行を迎えて執行。最初にモンゴル仏教の祭儀による祝典が行われ、サイロ建設への御礼として、遊牧民から出口総裁に馬が贈られた。このあと、お祝いに色とりどりのリボンを角や首に結んでもらった羊と牛が、サイロから草原に放たれた。

祝典
開所の祝典はモンゴルの旧都ハラホリンにあるエルデニズー寺院のバーサンスレン管長(右)自らの司式で執り行われた
放たれる羊
草原に放たれた羊たち
草原を行く羊
広い草原では、羊の群れも大海を泳ぐ魚の群れのように見える。6月も半ば近くだったが、草原の緑はまだ薄く、これから草が伸びるという

 

 

 

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