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世界連邦国会決議の世界化を

◎世連運動協会が創立60周年式典◎

過去の成果踏まえ新たな気持ちで

世界連邦運動協会(植木光教会長)の創立60周年を祝う式典が、5月27日午前10時から、東京千代田区の学士会館で開かれた。世界連邦運動は、世界法に基づいて世界政府を樹立した上で、軍備ではなく、法的秩序によって恒久的世界平和を実現させようとする運動。

同協会の前身である世界連邦建設同盟が創立されたのは、昭和23(1948)年8月6日のこと。以来、同協会は今日まで、日本の世界連邦運動を理論・活動両面でけん引してきた。

初代総裁には〝憲政の神様〟と呼ばれ、終戦直後の国会に世界連邦建設決議案を提出した尾崎行雄が就任。賀川豊彦(キリスト教社会運動家)、東久邇稔彦(元首相)、下中弥三郎(平凡社創業者)、湯川秀樹(ノーベル物理学賞受賞者)、同スミ夫人ら、広く各界の有識者が指導層、賛同者に加わり、市民運動として展開させた。

以降、日本の世連運動は、同協会を核としながら、世界連邦日本国会委員会、世界連邦宣言自治体全国協議会、世界連邦全国婦人協議会(現在は協会に合流)、世界連邦日本宗教委員会などの団体が、各分野でたゆみない活動を続けてきた。

総会
世界連邦運動協会創立60周年記念式典であいさつする植木光教会長
参加者
全国から約80人が参加し、60年の歴史を振り返り、運動への思いを新たにした

記念式典であいさつした植木会長は、「前回の50周年記念大会以降、各運動団体の努力が実り、3年前、世界連邦国会決議が実現しました。これを受けて、外務省の筆頭局である総合外交政策局に世界連邦運動の窓口が設けられ、運動協会からすでに二回の提言を行っています。また、昨年は日本のICC(国際刑事裁判所)への加入も実現できました。こうした成果は世界的にも大きな反響を呼んでいます。21世紀には必ず世界連邦が実現するよう、気持ちを新たにがんばりましょう」と呼びかけた。

また、森山真弓世界連邦日本国会委員会会長は、「尾崎行雄先生の決議案提出は、当時実現できなかったが、今回の国会決議採択でそのお気持ちにわずかでもお応えできたのではないでしょうか。日本のICC加入も素晴らしかった。しかし、現実を考えるとこれからが大変ですが、世界連邦運動の精神を生かした国連改革により、世界連邦を実現させることも可能だと思います。運動の炎を消さず、若い世代にも呼びかけてがんばってまいりましょう」と呼びかけた。

宇都宮憲璽理事長は、「世界連邦国会決議を世界各国でも行われるよう積極的に働き掛けていくことが、日本の使命です」と指摘。今年10月にブラジル国会で世界連邦に関する講演会を開く予定であることを報告した。

こうした流れや成果をふまえ、午後からの総会では、「政府と緊密に連携し、近い将来、わが国において世界大会やアジア会議を開催するなど、国内はもとより、世界に対して運動を展開する」などの内容を盛り込んだ宣言を採択した。  

なお、今年の世界連邦日本大会は10月25日、東京の国連大学で開かれる。

宮良さん 沖縄出身のソプラノ歌手・宮良多鶴子さんのリードで「世界連邦の歌」を唱和した。また、宮良さんはイタリアの歌曲「Conte Partiro(君と旅立とう)」を披露。この歌は「君と旅立とう 君となら、どんな荒波でも乗り越えていける さあ、手を携えて、共に旅立とう」と、前向きな人生の歩みを呼びかけている
税所さん 世連運動に活躍する女性に贈られる「赤松常子賞」が、運動協会京都・大阪府支部長の税所涼子さん(どりむ社社長)に贈られた。税所さんらのグループは小学校などに出向いて世界平和と世界連邦について教える、「出前平和授業」の活動を続けている。どりむ社からは昨年、綾部市での「中東和平プロジェクト」をモデルにした絵本「平和の種」を出版。出前平和授業の中でも使っている
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