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世界平和なしに日本の平和はない

=創立40周年迎えた世連日宗委が静岡大会=

運動の原点を確認し、世界連邦の実現目指す

創立40周年を迎えた世界連邦日本宗教委会(世連日宗委)は2007年11月21日、『第29回世界連邦平和促進全国宗教者静岡大会』を、静岡県三島市の三嶋大社(矢田部正巳宮司、神社本庁総長)で開催した。 「宗教者の果たすべき使命と役割—宗教協力の原点に立ち返って—」をテーマに開催された今回の大会には、全国から約4百人が参加。人類愛善会員も各地から参加した。

開会式

世界連邦日本宗教委員会は昭和42年、宗教者の立場から世界連邦実現に貢献しようとの主旨で設立され、国内外で宗教間の対話と協力を進めてきた。
 第1回の世界連邦平和促進全国宗教者平和大会は昭和44年8月、日蓮宗総本山身延山久遠寺(山梨県)に8千人が集い「世界の平和と日本」をテーマに開催。大会宣言は「身延宣言」として、世連日宗委の活動理念を明らかにした。
 40周年を迎えた今回の静岡大会は宣言の中で、身延宣言の理念を再確認。世界平和実現に向けた宗教協力の継続をうたった。また、30回目を迎える来年の大会は、広島・長崎と並ぶ、日本の平和運動の原点の地・沖縄で開催することを発表した(別掲)
 静岡大会は午前11時に三嶋神社本殿で世界平和の祈りを執行。午後からの開会式に続き、山折哲雄国際日本文化研究センター名誉教授が『神仏の和合』をテーマに基調講演した。
 山折名誉教授は、「日本では、神道でも仏教でも、山と自然の中にこそ、死後の霊魂が登る世界があると考え、山そのものに対する崇敬が山岳信仰を生み、山頂を神道・仏教で棲み分けた。そして、両教が影響しあい、融合した姿は神仏習合と呼ばれて来たが、神仏和合という言葉がふさわしい」と述べた。

山折名誉教授   講演する山折哲雄国際日本文化研究センター名誉教授

そして、一神教の宗教風土と比較。「12年前に訪れたエルサレムでは、ユダヤ教、キリスト教、イスラムの聖地を、お互いに行き来しない事実に驚いた。一神教は砂漠的な景観から生まれ、天上だけに神がいると考える。多神教的風土の日本では、山や森に神仏が宿ると考え、異なる信仰も受容してきた。そうした日本の寛容な宗教風土だからこそできる、世界平和への貢献があるのではないか」と述べた。
 山折名誉教授の講演を受け、「宗教協力の原点に立ち返って」をテーマに、パネルディスカッションが開かれた。田中恆清世連日宗委委員長をコーディネータに、谷晃昭天台宗務庁総務部長、園田善昭ローマ教皇庁諸宗教対話評議会顧問、鹿子木旦夫人類愛善会副会長、山野井克典立正佼成会理事長が発言。
 この中で鹿子木副会長は、「今こそ、宗教者の立場として世界連邦運動をしっかり支え、世界平和を実現する具体的な仕組みと道筋を示していかなければならない時だ。〝宗教的国連〟あるいは〝世界宗教連盟〟というものの創設も、そろそろ意識しなければならないのではないか」と述べた。

シンポジウムで発言する鹿子木旦夫人類愛善会副会長(右から二人目)

そして、昭和50年代に世連日宗委の呼びかけで、三教揺らんの地・シナイ山で歴史上画期的な合同礼拝式を実現させたことなどに触れ、「今日あらためて、そうした先人たちの努力と足跡に学び、平和実現という共通の目標に向けた、三つの一神教の和解と共働を実現させる橋渡しの役を、我々が担っていくべきではないか」と呼びかけた。

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