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2人(福岡・仙台)への死刑執行に抗議

死刑は法の下に行われる国家による殺人

大本・人類愛善会

9月11日、東京・大阪の拘置所で3人の死刑囚に対して死刑が執行された。これに対し、かねてから死刑制度に反対してきた宗教法人・大本、人類愛善会は抗議声明を保岡法務大臣宛に送付した。その内容は以下の通り。

平成20年10月31日

法務大臣 保岡興治様

『死刑執行に対する抗議声明』

先日10月28日に、福岡拘置所の久間三千年さんと、仙台拘置所の高塩正裕さんの死刑が執行されたことに対する宗教法人・大本ならびに人類愛善会の見解を送付いたします。

『声 明』

私たちは、法務省が先日10月28日に、福岡拘置所の久間三千年さんと、仙台拘置所の高塩正裕さんに死刑を執行したことに対し強く抗議します。
 大本・人類愛善会は、死刑廃止の理念に全面的賛意を表する立場から、「死刑を止めよう」宗教者ネットワークのメンバーとして活動し、死刑が執行されるたびに執行反対の声明文を法務大臣宛に送りました。
 しかし、鳩山元法務大臣の「ベルトコンベヤー」発言以降、保岡前法務大臣、そして森法務大臣と、わずか10カ月の間に18名の死刑執行が立て続けに繰り返されることは異常としかいえず、大変に遺憾です。
 森大臣は執行間隔について、「十分に慎重かつ適正な検討をした上で執行を命令したので、時期や間隔についての意識はない。」と述べています。しかし、時期や間隔の意識よりも、「法の名の下に国家自らが人命を奪うことが問題である」という意識こそが必要だと考えます。
 大本の教典の中に「神より見れば一人の生命も大地より重しとなしたもう」(1904年執筆)と説かれています。教祖出口王仁三郎は、かねてから死刑廃止を主張し、大本では、人間はかけがえの無い存在であり、さらに、一人の生命は、この世だけで終わるのではなく、死後その肉体は滅んでも霊魂は消滅せず、永遠に生き続けるものとされています。
 大本における死刑廃止の理念は、霊魂の永遠不滅観にたって、現世における遷善悔悟の霊魂的救済こそ、神の慈愛と赦しのもとに、万人が救われるという人類愛善の思想に基づくものであります。死刑を執行することは、本人の更生の機会を完全に奪うものであり、また被害者やその遺族の方々への心からの謝罪の機会をなくすものです。
 私たちは、死刑廃止を強く主張する立場から、死刑制度の見直しを求めるとともに、法務大臣に対し死刑執行の停止を強く要望いたします。

〒621-8686 京都府亀岡市荒塚町内丸1番地
宗教法人大本代表役員/人類愛善会会長
松田 行彦

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