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多難の歴史を乗り越え運動を未来へ

モンゴルエスペラント会が第2回大会

2年後のアジア大会開催に向けて結束を呼びかけ
開会式
左から吾郷孝志エスペラント普及会事務局長、堀泰雄・前KAEM会長、ドルグバルドゥジン社会化学院外国語学部講師、ゲレルトクト・ダグバさん(開会式で)
参加者
参加者の皆さん

モンゴルエスペラント会主催による第2回「モンゴルエスペラント大会」が、6月11日から12日まで、ウランバートルのモンゴル文化教育大学を会場に開かれた。同会が全国大会を開くのは、2002年の第1回大会以来、6年ぶり。大会にはモンゴルのエスペランティスト24人が参加。海外(日本)からは、堀泰雄・前KAEM(世界エスペラント協会アジアエスペラント運動委員会)会長夫妻、人類愛善会訪問団のメンバー17人が参加した。

モンゴルのエスペラント運動は80年を超える歴史を持つ。その歴史は、モンゴルが中国の清朝支配を脱して独立したあと、ソ連の影響下で社会主義国として出発した1920年代半ばに始まる。しかし、その後の歩みは多難だった。粛正(しゅくせい)の嵐が吹き荒れた30年代には、多数のエスペランティストが獄死したり、銃殺された。50〜60年代にはソ連でエスペラントが盛んになり、その影響でモンゴルでもエスペラントの普及が進んだ。しかし、思想や言論の自由がない当時の社会主義体制下では、エスペラント運動も制限された範囲を出ることはできなかった。

91年のソ連崩壊後、92年にモンゴルも自由主義体制に移行。70年近く経って、ようやくモンゴルのエスペラント運動にも春が訪れた。社会主義時代の1970年、モンゴル作家協会の中に「モンゴルエスペラント連盟」が設立されていたが、92年に改めて「モンゴル・エスペラント会」が結成され、モンゴル政府公認の団体となり、現在は30人の会員が活動している。

honnyakubonn
左・ポーランド文学の翻訳(80年代)とエス・モ辞典(64年)
翻訳本
左・医学書、右・コンピュータ用語辞典(英語・エス語・モ語)

今回の第2回大会は、「モンゴルのエスペラント運動を実質的なものに!」とのテーマで開かれた。モンゴルエスペラント会を代表し開会式で基調スピーチした、社会科学院外国語学部講師のドルグ・バルドゥジン氏は、80年を超えるモンゴルのエスペラント運動史を概説。その上で、人類の相互理解と公平な幸福、世界の恒久平和実現にはエスペラントが欠かせないことなどを再確認し、2年後にモンゴルで開催予定の「第6回アジアエスペラント大会」に向けた、会の団結と運動の活性化を呼びかけた。

アジアにおけるエスペラント運動は、個々の国や地域で古くからすでにあった。しかし、相互交流が活発になったのは、80年代末からのことだった。それまで政治体制の違いなどが、大きな壁となていたが、ソ連の崩壊、中国の開放政策の進展、アジア各国の経済発展、インターネットの普及がコミュニケーションを飛躍的に円滑、迅速にしたことなどが、交流を進展させた。

日本から参加した堀泰雄・前KAEM会長は、過去5回開かれたアジア・エスペラント大会の経緯や、90年以降、世界エスペラント協会(UEA)もアジア地域のエスペラント普及に力を入れ、雑誌「 Esperanto en Azio(アジアのエスペラント)」も発刊されるようになったことなどを解説。「アジアは広大で、日本、韓国、中国、モンゴル、インド、東南アジア、中央アジア、そしてイスラエルまでもがアジアに含まれます。まだエスペラント運動が盛んでない国で、アジア・エスペラント大会を開き、その地の運動を発展させることが大切。この10年間で、それまでに増してアジアのエスペラントの運動環境は整い、この言葉を利用できるようになりました。共にエスペラントを学び、モンゴルでのアジア大会を成功させましょう」と述べた。

Oomoto分科会も

茶道
茶道の体験(Oomoto分科会)

開会式の後、世界各地のエスペラント大会で好評の「Oomoto分科会」が開催された。開会あいさつした鹿子木旦夫人類愛善会副会長は、人類愛善会モンゴルセンターが進めている、恵まれない子供たちへの文房具配付活動などを紹介し、「今、私たち人類は戦争、犯罪、病気、飢餓などの災害のひん初に直面しています。しかし、希望と理想を失ってはなりません。それこそが、宇宙の創造主である神から私たちが授かった、世界の恒久平和を実現する原動力だからです」と訴えた。

続いて八雲琴(やくも続いて、八雲琴(やくもこと)による「鎮魂(ちんこん)」を実習したあと、吾郷孝志エスペラント普及会事務局長が人類愛善会の歴史と活動、特に大正13年の出口王仁三郎初代総裁のモンゴル訪問から、今年6月9日の人類愛善会モンゴルセンタービル完成に至るまでの歴史的経緯を紹介。日本文化の紹介として人類愛善会の訪問団員による茶道、能楽(仕舞)の実演、愛善歌合唱が行われた。

記念写真
 大会参加者全員での記念写真
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