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新東京本部で「大本歌祭」

=国内宗教代表・中東各国大使ら招き=

“やまとうた”の調べにのって、 国も民族も言葉も超えて通う心
舞姫
3人の舞姫による「大和御歌の舞」
朗詠
「弓太鼓」の勇壮な調べと、「夷振調」の
リズムにのって献詠歌が朗詠される
大使ら
歌祭務の後であいさつする、(左から)ハイム・ホシェン駐日イスラエル公使(ニシム・ベンシトリット駐日大使代理)、サミール・ナウリ駐日ヨルダン大使夫妻、ワリッド・アブセルナーセル駐日エジプト大使、ワリード・シアム駐日パレスチナ代表部代表夫妻。パレスチナのワリード代表は「パレスチナ、イスラエルから参加した私たちは敵同士ではなく、隣人同士です」と話し、ハイム公使も「お互いの国が共存していけることを望んでいます。平和実現のために努力したい」と述べた
イ・パ代表
東京大本歌祭の会場を後にする間際、肩を抱きあって喜ぶハイム公使(左、イスラエル)とワリード代表(右、パレスチナ)

「東京大本歌祭」が4月17日午後2時から、大本東京本部(台東区池之端)能舞台で行われた。 「歌祭」は神前に短歌を献じ、世界平和と万民和楽を願う神事であり芸能。上代から鎌倉時代まで日本各地で盛んだった。その後途絶えていたが、昭和初期に大本教祖・出口王仁三郎師(人類愛善会初代総裁)が再興。現在は亀岡市の大本本部で毎年夏に開かれているほか、大本の地方機関、ゆかりの霊地などで開かれている。

今回は、新しい大本東京本部ビルの完成を祝って開かれた。 大本歌祭の祭壇(歌垣)は、和歌の始まりとされる素盞嗚尊(すさのおのみこと)の御歌「八雲(やくも)立つ出雲(いずも)八重垣(やえがき)妻ごみに八重垣つくるその八重垣を」(八雲神歌)の短冊を最上部にご神体として仰ぎ、その周りに献じる歌をしたためた色とりどりの色紙を巡らせる。 今回、全国の大本信徒・人類愛善会員から寄せられた歌は1848首。出口紅大本教主(人類愛善会総裁)を選者とし、選ばれた秀歌36首が朗詠された。

国内他宗教からも平和を祈る歌が、特別献詠歌として寄せられたほか、中東のエジプト、ヨルダン、パレスチナ、イスラエルの駐日大使・駐日代表も歌を寄せ、初の試みとして、大使らの献詠歌は母国語のアラビア語、ヘブライ語で、また、出口紅総裁の歌がエスペラントと英語で朗詠された。 夷振調(ひなぶりちょう)の朗詠は、違和感なくそれらの外国語にも合い、参観した大使等は、「完璧なアラビア語、ヘブライ語でした」と評した。 ハイム・ホシェン公使(イスラエル)とワリード・シアム代表(パレスチナ)は会場を後にする際、肩を抱きあって友情を示した。その姿に参会者の喜びも最高潮に達した。

昨年夏の綾部市での「大本エスペラント歌祭」に続きこの日も、日本古来の歌祭が、国も民族も言葉の違いも超えて人々の心を一つに結ぶことを示した。大本・人類愛善会は一連の歌祭の成功を、再来年予定し海外初となるブラジルでの歌祭、そして近い将来の実現を目指している、エルサレムでの歌祭につなげたいとしている。

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